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まほろ駅前多田便利軒

 「おまえの母親は」
と多田は考えを述べた。「おまえを無視しているわけじゃない。ただ、おまえが期待するのとは興味のありかがちょっとずれてるだけだ」
由良は黙って軽トラックから外に出た。エレベーターのなかでも、三人とも押し黙ったままだった。
玄関の鍵を開ける由良の手もとを、多田はじっと見ていた。そして言った。
「由良公。おまえはあのアニメを、ハッピーエンドだと思うか?」
「思わないよ」
由良は振り返った。「だって死んじゃうじゃないか」
「オレも思わない」
多田は由良のまえにしゃがんだ。「死んだら全部終わりだからな」
「生きてればやり直せるっていいたいの?」
由良は馬鹿にしたような笑みを浮かべてみせた。
「いや。やり直せることなんかほとんどない」
多田は目を伏せた。行天が後ろで冷たい部分を抱え、自分たちを眺めているのを感じた。多田はまた目線を上げ、由良をまっすぐに見据えた。
「いくら期待しても、おまえの親が、おまえの望む形で愛してくれることはないだろう」
「そうだろうね」

本文より

三浦しをんを初めて読んだ。
すらすら読めるぜぃ。
でも、読めることと内容を噛み砕くことは違うのかもね。
街の便利屋を営む多田と昔の同級生、行天が出会って
それぞれ別の人生を歩いた二人が時間をともにする。
人との距離感、人生の歩き方。
心が壊れそうになっても人生は続いていくんだよと。
折り合いをつけていこうよと、そういうことかな。

現代小説は自分の生きている時代だから背景を自動的に補うことができる。
文章として書かなくてもわかるところがある。
そういった意味で有利だし、読みやすい。
本のサイズも適切。
内容については気にしないで食べればいい。
二度食べる気はしない本でした。

直木賞受賞作品らしい。
直木賞をざっと調べてみると有名現代小説家がずらり。
読んだことある本もあれば知らない本も。
ずらっとレビューを書きたい作家を下に。
二冊以上買える心強い作家さん。

西加奈子
藤原伊織
大崎善生
村上春樹
村上龍
宮本輝

・・・ミステリー読まないなぁ。
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